カンボジアでフリースクールをやってます。
スタッフと私の奮闘記です。
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PR 連日、ゴミ山の写真で、読んでくれる人もいやな気分だろうと思い、 ↑カンボジアの王宮の写真です。 夜はライトアップされてて、ちょっとロマンチックですが、 週末には、街中の人が、周りをバイクで走りまくり、 ロマンチック気分を見事に打ち消してくれます。 その分、活気があって、おもしろいですが。 カンボジアは昨日から、お正月休みです。 ここら辺(タイ、ラオス、ミャンマーなど)は、この時期が正月で、 ベトナムが、中国と同じ、旧暦の2月がお正月。 民族大移動とまでは言いませんが、 田舎に帰る人が多いのがこの季節。 この学校は、もともとここら辺に住んでいる子供が多いので、 田舎に帰る子はあまりいないのですが、 以前に勤めていた学校は、 田舎から出てきている大学生や社会人が数多くいました。 というわけで、この時期は勉強になりません。 土日をからめて、だいたい4,5日は休みになるんですが、 正月休みの数日前から、学生は激減。 田舎に帰るので、しばらく休みます、なんて言って、 みんな笑顔で里帰りしていく。 長い人になると、2週間は休んでるし。 休みがあけても、しばらくは正月モードが抜けるわけもなく、 学生もそろわないと、なかなか勉強もすすまないので、 こっちも前の復習をしたり、会話の練習したりして、 結局、勉強ものんびりモード。 そう、4月は気持ち的には、つきの半分ぐらいしか勉強が進みません。 でも、にっこり、田舎は楽しかった、なんて言われると、 許しちゃいます。 代わりに、勉強がんばれ、と言って。 そして、笑顔で、がんばります、と言って、 次の日にさっそく休んじゃったりするのが、カンボジア人。 こずるいんだか、ヌケてるんだか、憎めない国民性。 明日は、この国民性に迫ってみます。 ↑ゴミ収集車が捨てていったゴミにたかる人々。 写真の上半分は人の山で、下半分はゴミの山です。
カンボジアにもゴミ収集車は来るが、 他のゴミはゴミ拾いの人が持って行ってしまうからだ。 ゴミを捨てると、夜の間に、ゴミの中から金目をあざる人が来る。 だいたい朝になると、ゴミ袋の中身が四方八方に飛び散っていて、 (人気があるのは、やっぱり1番はペットボトルで、ダンボールもなかなか) いつも、その後始末をして、
授業の合間をぬって掃除をしては、ゴミを捨てていた。
夕方、学生への声掛け運動のために、外に出てびっくり。 朝、出したゴミ袋が持ち出されていて、 残っていたのは、私のブラジャーが一つ。 学校の門のちょっと脇にブラが落ちているという、不思議な光景。 学校に住み込んでいたのは、セキュリティーのにーちゃんと私だけだったので、 急いで拾って、もう1回他のゴミに混ぜて、出した。 その次の日の朝、バイタクのにーちゃんに呼び出されていくと、また私のブラのみが。 他に出した服とか、紙ゴミも持ち出されているのに。 おいおい、私のブラは、そんなに価値がないのか!!! 黙って、そのブラを拾って、ちょっと離れたゴミを集めるとこまで、持って行った。 ちょっと切ない昼下がり。 ↑ちょっと見づらいんですが、ゴミ山の写真です。 真ん中の人の周りは全部ゴミで、 白く見えるビニールごみを拾っています。 昨日の続きで。 ちょっと見づらいので、もっとゴミ山の中に入っていこうとする私に、 バイタク(バイクタクシー)のにーちゃんが、 危ないからそれ以上入るな、と。 でも、ここじゃ、見えないからと、 安物のカメラだけ、バイタクに預けて、ズカズカと入って行った。 危ないからと言われて行ったものの、みんなゴミ拾いに夢中で、 ただそれを見ているだけの外国人を見ている時間どころか興味すらない。 自分の仕事が一番。 10分おきに、ゴミの収集車が、ゴミを捨てていって、その度に、人の山ができる。 見ると5歳ぐらいの女の子も体中を真っ黒にして、拾っている。 同じ年の日本人の女の子だったら、生き方も違ったんだろうな。 しばらくそこにいると、変なガスで、咳が出てきた。 心に思うところがあったので、もう一度、カメラをとってきて、 何枚か写真を撮って、その時は、一度街中に戻ることにした。 無事に戻ってきたので、バイタクのにーちゃんも笑顔。 とりあえず、二人とも、服から生ゴミ臭がするので、 ゲストハウスに戻ることに。 バイタクのにーちゃんも、ゲストハウスのおっちゃんに頼んで、 従業員用のシャワーを浴びさせてもらうことに。 シャワーを浴びようとして、服を脱ごうとして、気付くと、 スニーカーがかなり汚れてて、ズボンにもゴミがへばりついている。 暑さ対策のウインドブレーカーも臭いし、そりゃー大変。 シャワーを浴びても、鼻ににおいがついてて、 ちょっと鼻をすすると、においがぶり返してくる。 そして、その日、町中のマーケットに行って、子供用の靴を見てきた。 どこでも、売っているのは、新品だったので、正直買うか、悩んだ。 そんなに持ち金もないし、できれば、数かなと思い、 また、バイタクのにーちゃんに相談。 前の日に見た、見たところ泥棒市場で、靴が大量に売っているのを見たので、 そこに連れて行ってくれるようにお願いして、交渉も奴を中心に。 結局、30足のくつを、そこで買った。 次の日は、もっと汚い格好をして、私も登場。 大体事情が読めてきたので、 モノを持っているというのが分かったら、 取られるかもという、危険も考えて、持ち物も最低限。 ゴミを拾っている子供が一段落したときを狙って、 なるべく靴を履いていない、小さい子供を中心に渡そうと思い、 小さい子供にジェスチャーで、これあげるから、履いてみな、と。 よく分かってないみたいなので、実際にはかせてあげる。 と、喜んで、去っていった。 同じように、3人ぐらいに渡したときに、 目ざとい子供がどんどん集まってきた。 最初はかわいく、ちょうだいって感じだったので、 小さい子から、と渡していたが、 途中から、靴を持っているビニール袋をにぎりしめたり、 中をあざろうとしたり、他の子にあげた靴を取ろうとしてたりする。 てめーら、いいかげんにしろ!! と、日本語でどなったところ、何か通じたみたいで、 大人しくなったので、そこを狙って、汚さの順で、渡した。 とりあえず、全部渡したけど、もらえない子が出てしまって、寂しそうに帰っていった。 悪いことしたかなと思ったのと、 靴をもらったのに、すぐはいてる子と、はかないでビニールに入れて持って帰る子がいて、 あの靴は履いてもらえるのかな、ひょっとしたら、もう1回売られちゃうかも、 なんていらない考えがうかんだり。 でも、やることやったし、と子供に囲まれ、私もゴミまみれになって、 バイタクのとこに戻る。 お互い、お疲れ様と、ご飯を食べに行く。 でも、微妙に臭くて、定食屋のおばちゃんも微妙な顔つき。 それに、絶対日本人が来ないようなとこにある店だし。 その8ヵ月後、私はプノンペンで働くことになる。 プノンペンにいるときも、上司ともめたり、学校内で問題があって、煮詰まったときは、 必ず、ゴミ山に行って、子供たちにビーサンや着古した服なんかを持っていって、 昔の心を思い出すようにした。 ゴミ山に行った後は、自分の悩みなんて、ちっちゃいと思えて、 気分一新がんばれた。 いつまでも、ゴミ山は私の原点。 そして、その時のバイタクも、偶然町で、再会して、今でも仲良しだ。 まさか、その後、ゴミ山の近くで、学校をやるとは思わなかったけど。 ↓よかったら、見てください。 学校のホームページ。 http://cambodia.nobody.jp/ タイトルはゴミ山ですが、写真は、去年のクリスマスのときの教師陣。 学校が始まったときからの、古参メンバーです。 とても仲がよく、言いたいことがいえる仲です。 しばらく学校のことが続いたので、小休止。 学校のすぐ近くにある、ゴミ山について書こう。
このゴミ山は、よく見るフィリピンなんかのスモーキーマウンテンとほぼ同じ。
プノンペンの中心地からバイクで10分程度のところにあり、
少し行くと、近くに置屋街(ピンクのネオン街や、
町の汚水が流れてくる、泡立った川(洗濯機の排水ホースの出口みたい)なんかもある。 ここに初めて来たのは、3年前。
アンコールのあるシェムリアップには、大学の卒業旅行で行き、
なんとなくではあるが、将来カンボジアで働くという、漠然とした予感があった。
当時、ラオスで働いていた私は、2週間の休みがあり、
将来はカンボジアで働きたいと思っていたので、まだ行ったことのないプノンペンに行こうと思った。 プノンペンの観光地は、びっくりするぐらいに気分が暗くなる場所が多い。
ポルポトで犠牲になった人の博物館や、無数の骨が置いてあるところなど、
行ったあとには、肩のあたりが、何かが憑いてでもいるかのように、重くなる。
時には、具合が悪くなって、吐きたくなることも。
(学生のガイドの練習で、何度か行ったが、行った後はみんな押し黙ってしまい、
ご飯も食べずに帰ることがほとんど)
唯一、川沿いは比較的、気分がよく、初めて来たときは、
毎日のようにバイクタクシーのお兄ちゃんに連れて行ってもらって、安いご飯を食べていた。 初めての旅行の時は、プノンペンに4日の滞在だったが、1日でいわゆる観光地は見てしまった。
インターネットでゴミ山があるのを知って、それを見るのが、一番の目的でもあった、旅行。 あとの3日はゴミ山に費やすべ、と思った。 ただ、場所もよくわからず、バイタクのお兄ちゃんに、 子供たちがゴミを拾っているところがあるんだけど、知ってる?と聞くと (当時は英語力もなく、ジェスチャー交じりで、本当にゴミを拾って、説明)、 ちょっと困った顔で、 「知っているけど、本当に行きたい?」 「プノンペンに来たのは、それが目的だから」
「そんなところ、観光客で行く人、いないよ」
「でも、他に見たいところもないし、ある意味一番の名所だよ」
「分かったよ、明日連れて行くから、なるべく汚くて、目立たない格好をしてこい、
あとは歩きやすい丈夫な靴を履いて来い」
「よろしくぅ」
で、次の日。
バイタクのにーちゃんも汚いシャツとズボンにビーサンに
なぜか、ほっかぶりをして、帽子(どうみても、農家の人)。 私は、暑いから、Tシャツの上に、ウインドブレーカーとすぐに洗える綿のパンツと運動靴。
途中、行く途中で、にーちゃんが厚いマスクを買ってくれた。
ほこりが多いからかと思ったが、ゴミ山に近づくに連れて、納得。
何台もゴミの収集車がやってきて、行く途中でも、
何人も人が、ビニールやペットボトルをゴミ袋に入れて歩いてきたり、 再利用するために、ビニールを干したりしていた(100㎡ぐらい全部ビニール)。 少しずつ悪臭が漂ってきて、ようやく山の下に着いた時は、
生まれてから見てきた光景で、一番衝撃を受けた光景が広がっていた。
山のいたるところから、変なガスによる煙が出ていて、
子供から大人まで、破れた服や裸足のまま、ゴミをかき分け、拾っていた。
ゴミ収集車が来ると、それはもう争い。 子供を吹っ飛ばして、割り込む大人。 吹っ飛ばされても、果敢に、金目のものに群がる子供。 真っ黒に汚れた顔に、いたるところに擦り傷や切り傷のある子供。 その足元は、穴のあいた長靴ならいい方。 はだしで、血がにじんでいる子供もいた。 しかも、そんなことは気にとめる暇もなく、ゴミを拾う。 これが、同じ人間の生き方なんだろうか・・・。 ちょっと長くなったので、明日に続きます。 |
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