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カンボジアでフリースクールをやってます。 スタッフと私の奮闘記です。
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友遠方より来る、また嬉しからずや。
 
ベトナムで働いていたときの上司たちが、
カンボジアに旅行に来て、
シェムリアップに行ったついでに、
プノンペンにも寄ってくれました。
明らかに、友ではなく、かなりお世話になった人たち相手に、
このタイトルは心が痛みます。
 
特に、渡辺さんのとこの寺子屋以外に見る予定もないから、
後はブラブラしてるよ、と、
そんな見る予定もない、プノンペンに、
ちょっと私のことを思い出して
来てくれたのが、
本当に嬉しかったです。
(ちなみに、カンボジアに住んでいるって、
会うまで秘密にしていたのですが、
聞かなくても
きっと住んでいると思ってたよ、と。)
 
その時の様子を書こうと思ったんですが、
それは長編になりそうなので、また今度。
 
久しぶりに、懐かしいベトナムの話いろいろ聞いたので、
そんな話でも。
 
半年ぐらい前まで、ベトナムで私が住んでいたビジネスホテル。
一応3つ星でした。
何回か、このブログでも登場しています。
 
このビジネスホテル。
掃除も洗濯してくれるし、朝食もついていたし、
インターネットも常時接続で、
私はけっこう快適に過ごしていました。

ですが、一回、会社の人が泊出張で泊まったとき、
(私が2階で、その人は私の上の階)
私の部屋のベランダをつたって、
その人の部屋に泥棒が入って、
500~600ドルを盗まれました。
そして、その泥棒は、元従業員でした。
 
そんなこともあり、
その後、会社の出張の人を
そのホテルに泊めることもなかったようなんですが、
あるとき、また出張の人が来るというときに、
町のそこそこのホテルが、
どれもこれも埋まっていて、
結局そのホテルを利用することにしたそうです。
 
そして、その出張者が、食事をし、
何事もなく、夜寝ているときに、
突然、ドーンという音が外で。
部屋の外の廊下や、外がにわかに騒がしくなり、
出張者もなんだろう…?と部屋の外に出てみると、
従業員が外でバタバタ。
片言の英語で上手く伝わらなかったようだが、
どうも殺人事件があったそう…。
とりあえず、部屋にいるように言われ、
鍵をかけ、部屋に。
その次の朝になって、詳しくスタッフに状況を聞くと、
ホテルの5階から、日本人が飛び降り自殺を図ったとのこと。
 
何があったのかは分かりませんが、
ベトナムでは、駐在は3~5年のことが多いので、
ホテルで何回か会ったり、
一緒にご飯を食べたりしてた誰かなのかな…と思うと、
何とも言えません。
ベトナムで働くというのは、
かなり大変なことだと思います。
 
今回、久しぶりに、ベトナムの話を聞いて、
ベトナムで働くことの大変さを思い出しました。
 
日本語教師をしている人は、
ベトナムっていい国、ベトナム人っていい人たちだよ、
と思っている人が多いことと思いますが、
私は、お金がからんだときの姿を知っているので、
手放しでそうとは言えません。
(もちろん、本当にいい人もいると思いますが)
 
あの玄関の上あたりに落ちたのだろうか、とか、
下はコンクリだったな、とか考えると、
胸が苦しくなります。
 
もちろん会社的に、
もう二度と利用しないことになったホテルですが、
働いていたスタッフのことも思い出したりします。
 
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なかなかカンボジアのことを書かないと、

本当に、こいつ、カンボジアに行ったのか?

と疑惑の目で見られそうなので、

最初に、写真載せておきます。

いや、成長が早くて、びっくり。

この調子で行くと、

私の精神年齢が抜かれる日も近いです。










写真を見ている間にも、

私の精神年齢は、

ベンジャミンバトン。

(今、流行のブラピの映画。

生まれたときは80歳で、

成長するとともに、若返っていく話)



いろんな表情があるんだな、と

何度も思わされた。

恥ずかしそうにしながらも、

カメラを向けると、

なかなかいい表情やポーズで。

子供たちとも、

いい距離が保てているのではないか、と。


というわけで、カンボジアに行った証明代わりに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、このタイトル。

あれ、こいつ、ベトナム人嫌いって、

言ってなかった?

と思ってくれたあなた、

私のこと、よく理解しています。



さて、今回のカンボジア行きは、

ホーチミン乗換えのベトナム航空利用。

行きは、乗り換えは3時間待ちだけど、

帰りは、11時間待ち。

そりゃ、暇ですわ。

免税店見て、1時間。

ご飯を食べて、1時間。

昼便なら、ベンチで爆睡もできるけど、

夜行便なので、

それも微妙な。


カンボジアで、私の師匠から借りてきた

うさんくさい本をひたすら読んで、過ごした。


で、タイトル。

ちょこちょこと、みやげ物屋めぐり。

1$=91,3円換算なので、

円を使って、ハス茶やお菓子を購入。


それで、COACHの店に入った。

このブログで、ブランド名が出てくるなんて、

まずないことなんだけど。

いつもは、プラダ(偽)みたいなものなんで。


母親の誕生日なので、

小さいバックを購入。

ここ何年も、センターにお金を使って、

母親の誕生日には、

東南アジアの安いシャツか、カバンぐらいしか

買ってあげてなかったので、

まあ、たまには。

円高なので、ちょっとお得だったし。


それで、買って、しばらく本を読んでいたのだが、

店に、かわいい小さいバックがあったのを思い出した。

今回は、成田までバス移動だったし、

ゲストハウスも、安い水シャワーの部屋に泊まって、

かなり節約したので、

節約分で、姉ちゃんにおみやげでも買うかと

もう一度同じ店へ。

さっきと同じ店員さんだったので、

いろいろ話しながら、

結局、20分ぐらいウロウロして、結局買うことにした。

168$だったので、

円で買うと、16000円と言われて、

お金を払い、包んでもらう。

また、来てね、と言われ、

もうお金がないから、来ないわ、と言い、

待合所へ。

そして、本を読む。

しばらく読む。


そして、読んでいた本、

初級ヤクザの犯罪学

(浅田次郎 鉄道屋の人

まあ、まず女の人は読まないわな)を

半分読んだところで、

最初に買ったかばんの金額と

後に買ったかばんの金額の微妙な違いに気付く。

さすが、初級犯罪学。

頭が鋭くなっている。


そして、持っていた紙の切れ端に計算。

きれいな筆算で、出すと、

15355円。


あれ、ひょっとして、私、空港内でボラれた?

紙に書いて、何回計算しても、

やっぱり16000円に近い額にはならない。


というわけで、もう一度店へ。

さっきと同じ店員が、

あれ、また買いに来てくれたの?

と笑顔で出迎え。


さっき、レシートくれなかったでしょ、

ちょうだいよ、と私。


ああ、あなたがいらなそうな顔をしていたから、

渡さなかったのよ、と笑顔で渡してくれた。


最初に、買ったときは、

1ドル 91,4円 換算で間違いない。

でも、2回目は・・・

というわけで、電卓片手に、文句を言う。


最初に買ったときは、

1ドル 91,4円換算なのに、

どうして、2回目に買ったときは、

高くなっているの?


えーと、これは、空港内だけでなくて、

外の銀行でのレートのことなのよ。


ふーん、じゃ、いくらで換算したの?


ああ・・・えーと、・・・そうよ、95円だったわ、95円。

そして、電卓をたたく。


15960円。

ほら、あってるでしょ。

と、安堵の顔。


じゃ、どうして、16000円なの?

15960円の支払いはずでしょ。



えーと・・・。


最初の買い物と2回目の買い物の間は、

1時間半しか空いてないのに、

どうして、円が3,5円も安くなるの?

何のアクシデントがあったか、

教えてよ。

首相でも変わったの?

(こんなこじゃれたセリフも言えるぐらい、

大人になりました。)


そんなこと言っても、

一回買ったものは、

もうキャンセルできないんだからね。

と逆ギレしてきた。


そのとき、それらのやりとりを見ていた、

向かいの店の人が飛んできた。


こういうときだけ、

けっこう流暢な英語を話す私。

(普段は全く出てこないそんな英語力

どこの引き出しにしまっていたのか)

丁寧に英語で説明した。


もちろん、同じベトナム人なので、

さっきの店員をかばおうとする。


すでに、7時過ぎ。

日本時間9時に、市場が動いているのかって、

もちろん、ベトナム市場も銀行も動いていないって。


そして、さっきの店員が持っていたレシートを奪い、

よく見直すと。

そこに、きちんと円のレートが

1円 0.01094$と書いてあって、

16000円はドルに換算すると、

175$とも、書き込みあり。

値札が168$だから、

明らかにとりすぎって、

レシートに書いてあるじゃん。


私の勝利と思って、

仲裁に入った店員に、説明すると、

その店員がさっきの店員に、

あんたが間違っているし、

ここに書いてあるから、もう無理だよ、

的なことを言ってなだめる。

(私のベトナム語聴解力も捨てたものじゃなし)


そして、投げるように、

7$を返してくれた。


まあ、よく確認しなかった私も悪いのだが、

せっかくの7$。

仲裁に入ってくれた店員さんの店で、

ベトナム麺を7$分買って。

その店員さん、

あんたの勝ちだったわね、と言ってきた。

そして、ベトナム麺を手に、待合所へ。

改めて、今度は、

裏稼業の教科書という本を読み始めた。


さすが、ベトナム。

空港も侮れなし。

というわけで、

ベトナムには、うさんくさい笑顔も。


うわ、長くね?

私、ベトナム人と縁があるんだろうか。

にしても、けっこう小さい人間だわ、私。

体つき的には、かなり大物だけど。


そして、最初のほうの、

店員の、また、来てね、に

うまく話がつながる。


お後がよろしいようで。


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いや、テレビのニュースで

ベトナムが話題になるなんて。

ベトナム人窃盗団「運び役」
副機長逮捕…空港検査すり抜け

山口、兵庫、大阪、埼玉、愛知など、

14府県警の合同捜査本部は

17日、ベトナム人窃盗団が日本で盗んだ化粧品などを

国外に持ち出そうとしたとして、

ベトナム航空の副機長ダン・スアン・ホップ容疑者(33)を

盗品等運搬の疑いで逮捕した。

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ダン容疑者は「盗品とは知らなかった」と

容疑を否認しているが、

「これまでに2、3回持ち帰り、本国の女性から

1回あたり100ドルの報酬をもらった」と供述している。

捜査本部は、本国で人気の化粧品などを転売するため、

一般乗客より手荷物検査が手薄な乗務員を

運び役にした組織的な犯行とみて、

流通ルートを解明する。

山口県警幹部によると、
ダン容疑者は7月11日、兵庫県姫路市花田町、

トラン・ティ・ミー・ハン被告(32)

(盗品等有償譲り受け罪で公判中)から

宅配便で送られた化粧品やジーパン

計27点(数万円相当)を盗品と知りながら、

宿泊していた大阪府内のホテルから関西空港に持ち運んだ疑い。

ダン容疑者は他の盗品と合わせ、

段ボール4箱分(総額数十万円)を

スーツケースに入れて機内に持ち込み、

ベトナムに運んだとみられる。

山口県警下松署が

トラン被告の自宅から押収した宅配便発送伝票から、

ダン容疑者が運び役として浮上した。

他の機長を含む複数の乗務員あての伝票もあったという。

関東、関西地方などのドラッグストアなどでは、

2006年頃から万引き事件が多発。

これまでに窃盗の実行犯71人と、

盗品と知りながら買った14人が逮捕されている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はい、ベトナムで、私は

タイトルどおりの、鬼にKANABO、ブスにKANEBOで

おなじみの、どんな女性でも、

たちどころに、シンデレラにしてしまう

カネボウ化粧品を愛用していました。

ベトナムで買える、日本化粧品として、

このカネボウと資生堂があります。

資生堂は、カンボジアなんかでもそうですが、

デパートの一角に専用ブースが設けられ、

一目置かれる存在です。

カネボウは、そこまではいかなくて、

いろいろな海外ブランドに交ぜられて、

売られていることが多いです。

さて、私が買っていたカネボウ化粧品ですが、

元々は、会社の素敵な男性社員たちが

バレンタインデーのお返しに・・・と

(自分達は結婚もしているし、それ以上に興味もないけど、

少しでも、旦那探しの力になれれば・・・という優しい思いで)

贈ってくれたものです。

社長の知り合いのベトナム人で、

日本製化粧品の仕入れをしている女性から、

ちょっと安く買えることになったので、

フル装備でプレゼントしてあげるよ、と

いろいろ揃えてくれました。

使ってみると、透明感が違います。

限りなく透明に近いブルーと言いますか(病気か?)、

地デジにも対応できそうな輝き。

プリプリの肌になります。

カンボジアに来たボランティアの人が、

お腹をこわした原因 第1位のエビのようです。

そうです、あのエビちゃんこと、

海老一 染之助・染太郎ばりのお肌になります。

いえいえ、カネボウをほめるための書き込みです。

それで、外国ブランドのファンデーションから切り替え、

愛用し始めました。

それで、カネボウ化粧品は、

町の大型ショッピングセンターにもあったのですが、

私は、知り合いのホテルの近くにある、

普通のベトナム人女性が買うような、

マニキュアや子供のお尻拭きから、

香水やベトナム化粧品なども売っている

何でも屋チックな店で買っていました。

でも、カネボウ化粧品は、

その店の薄暗い2階の奥のほうで売っていて、

気持ち、ショッピングセンターより安いので、

何かでクリームの割り増しでもしてるのかな、と

思っていたのですが、

ひょっとして・・・。


でも、大丈夫。

先週、全て使い切って、新たに買い換えました。

帽子をかぶって、ファンデーションを買いに行き、

試しに塗ってもらったのはいいのですが、

帽子をかぶって帰るだろうと、

店員さんが気を使ってくれて、

目から下だけ真っ白の顔の私でした。


昔、カンボジアに住んでいたとき、

知り合いのベトナム人の女の子が、

50円で、美容クリームを買い、

それに他の安いクリームを混ぜて、2つにし、

一つ40円で売っていました。

利益率が高いんだか、安いんだか、

さっぱり分からない、TANAKAという名の

美容クリームでした。

(ミャンマーで有名なのかな?)


そんなおしゃれ情報満載の

女子ブログでした!

もう、エログとは呼ばせない。 

 
 
 

 

 

 

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寒くて、

ズボンの下に、何かを履かないと、

足が凍ってしまいそうな冬ですが、

今年の頭は、

最低気温3℃のベトナムで、

日本語を教えていた、ホテルのジム以外は、

暖房なしの部屋で、厚手の布団をかぶって、

全く、外に出ることなく、生活していました。

今、考えると、修行のようです。


そんなベトナムのニュースです。


工員狙いの振り込め詐欺に注意

12月12日、

ホーチミン市内のドンア銀行の一部ATMにおいて、

工員を対象にした銀行キャンペーンの

チラシの存在が明らかになった。

チラシによると

銀行は12月、

ある口座にお金を振り込むと、

賞金がもらえるというキャンペーンを展開しており、

50万ドン(約31ドル)の入金で150万ドン(約94ドル)、

100万ドン(約63ドル)なら250万ドン(約156ドル)、

200万ドン(約125ドル)なら400万ドン(約250ドル)が

当たるというもので、振込みの手順なども記載されていた。

しかしながらこれについてドンア銀行側は、

このようなキャンペーンは一切行っていないとしており、

資金が入用になる年末に、

銀行についての情報に接する機会が少ない工員を

狙った詐欺だとしている。

http://www.vietnamguide.com/newsdetail.php?catID=1&cat1ID=19&cat2ID=73&newsID=1648


ベトナムは、今年、かなりのインフレで

去年に比べて、20%のインフレ率。

工員の給料は、100$に満たないぐらい。

以前は、2~3人で、

アパートの一部屋を借りていたのが、

今じゃ、4~5人で一部屋。

朝ごはんを抜いて、

会社の社食で、昼ごはんをモリモリ食べ、

夜も少なめにする人が多い。

ベトナムの会社で、

不満が出やすいのは、

1、給料が安い

2、昼食がまずい

3、仕事が大変(立ち仕事が多いなど)

というように、

昼食は、かなり重要なポイントになる。

けっこう食べる私でも、

こりゃ、多いわ、という量を

細い体のベトナム人女性は、ペロリと食べていた。

ちょっとでも、稼ごうと、

残業をしたり、休日出勤をしたりして、

頑張っていた。

休日出勤のときは、時給がいつもの2倍になるので。


前に、ベトナムで教えていた学生が、

会社の1年の研修で、日本に来ている。

日曜日に、電話をかけてきて、

半年振りに話をした。

大家族で住んでいたので、

一人暮らしは、ちょっとさびしい模様。

そんなベトナム話でした。

 

 

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センターの3周年記念パーティーの様子を

少しずつ、載せていこうかと思います。




机のセッティングをしている間の

待ち時間の様子です。

大きい子が準備担当。

小さい子は待ちです。




そんな大きい子たちの

準備途中の様子です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆さんは子供の頃、

何になりたかったですか。


私は

看護婦(幼稚園時)→小説家(小中学時)→物理の先生(高校時)

の流れで来て、

今は、微妙にしかかすっていない、

日本語教師だったりするのですが。


センターの子供たちに聞くと、

先生、医者が

なりたい2大職業です。

それに、弁護士とか、公務員がきます。


日本では、

あー、あの時、公務員になっておけばよかった、と

思っている人が多いのではないでしょうか。

私もなれるものならば、

なってみたいです。

そして、なったら、たぶん辞めないでしょう。


ちょっとベトナムのニュースです。

そんな公務員の話を書いてあります。

ちょっと長めなので、ゆっくりどうぞ。

公務員の退職増加現象

日本で「公務員」といえば、安定職の代名詞である。

世界的に見ても、程度の差こそあれ

公務員とは、一定の魅力を持った業種であることは間違いない。

それは、ベトナムでも同じこと。

公務員採用試験は難関を極め、よほど優秀でなければ合格できない。

しかし今、ベトナムでは公務員が一気に退職する

という現象が起きている。

公式の統計結果によると、この5年間で

行政の0.8%にあたる中央・地方公務員のうち、

1万6千人が退職している。

最も多かった地方はホーチミン市で、

その数は、全国の退職者の3分の1にあたる

6,500人に上った。

全体の在職者数から見れば、その数は微々たるものである。

しかし問題なのは、彼らの多くが経験豊富で

有能な人材である、ということだ。

つまり、優秀な人材が、民間企業に流出する傾向が

近年強まってきているのである。

より良い労働環境を求めて

退職理由で多いのは、2つ。

①給与面の問題

公務員の場合、並みの月給では生活費をまかなうのがやっとで、

貯蓄もままならない、という実情がある。

特に教育や医療の現場では、民間企業に転職したとたん、

給料が何倍にも跳ね上がるため、民間企業への誘惑は増すばかりだ。

老後の生活を見据え、より魅力的な申し出のある企業に

惹かれるのは、当然である。

②根強い派閥意識

中には、昇進のチャンスを見出せずに退職した者も多い。

公務員の昇進は、まだまだ経歴重視の傾向が強い。

派閥意識も強く、優秀な人材がないがしろにされることもしばしばだ。

加えて、ベトナムの公務員で特に問題なのは、

支持系統の不明瞭さが原因で起こる、

責任転嫁が非常に多いことである。

これは、労働者のやる気をなくさせる要因のひとつとなっている。

職場において、上司と部下がいるのは

当たり前のことである。

しかし、現場ではさまざまな要因によって、

支持系統がぶれることがある。

例えば、ある機関では、理事長が法的に

決定権を持っていない場合がある。

また、法的な拘束力を持たない上司が、

命令を下す場合もある。

支持系統が不明瞭なときに、従業員がミスをすれば、

指示に従っただけといえども、

責任を負わされるケースもある。

一方では、賞賛に値する結果を出しても、

無視されてしまうこともある。

この問題に関して、

「退職理由は、どれも個人的なものであり、

 公務員が、まだ多くの人々にとって

 魅力的な仕事であることに変りはない。」

という意見もある。

しかし、待遇・昇降格・賞罰の仕組みに関して

改善すべき点が多いのは、事実である。

ベトナムの公務員は、現在全国で170万人、

人口約8,500万人に対してであるから、

国民の約50人に1人が公務員ということになる。

また、エリート官僚の縁故者がかなりの割合を占めている、ということも

古い体質から抜け出せない大きな要因だ。

給与面にせよ、派閥意識にせよ

この「余計な人数」を削減できれば解決できる問題ではある。

しかし、そこは理論武装の通用しない国、ベトナム。

分かっていても、なかなか解決に向かうことができないのが現状だ。

このままでは公務員が、民間企業で活躍できない人材の

漂流地となってしまいかねない。

そうなれば、ベトナム公務員は、

一層深刻な人材不足に直面することになるだろう。

(ブルーチップコンサルティング)
 

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