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カンボジアでフリースクールをやってます。 スタッフと私の奮闘記です。
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↑インド、チェンナイの観光スポットの寺院です。
 ちょっと見づらいんですが、上のほうには、人形がぎっしり。
 人だったり、神だったり、動物だったり。
 かなり手が込んでいます。

昨日、映画の話を書いたんだけど、
実は、4年前にもカンボジア映画を見ていたことを思い出した。
4年前と言えば、初めてプノンペンを訪れたとき。
5日間のプノンペン滞在だったが、
最初の2日で観光も終了。
次の2日でゴミ山に行って、スラム街にも行って、
ちょっと時間が余ってしまった。

ちょうど私が泊まっていたゲストハウスから50mぐらい
行ったところに映画館があったので、
バイタクのにーちゃんも疲れているだろうし、映画を見たくなった。

このブログでは、何回か登場している、バイタクのにーちゃん。
私を映画館まで送ると、入り口で待っていると言う。
次の日には、もうタイに行く予定だったので、
言うなれば、カンボジアでゆっくりするのも、最後の日。
しかも、ワガママ言って、
ゴミ山とスラム街に連れていってもらったので、
そのお礼も兼ねて、一緒に入ろうと言った。
それでも、かたくなに、俺はバイタクだから、と言っていたヤツ。
仕方なく、私はカンボジア語が分からないから、
どうやって入ったらいいか、分からないので、
一緒に来てくれ、というと、快諾。

実は、にーちゃんも映画館に入るのは、初めてだった。
ちょうどやっていたのが、首長女の恐怖、という映画。
私より、にーちゃんのほうが、一人ドキドキ。
最初の国歌が流れてるとき、思いっきり直立不動。
いい感じに、カンボジア人代表。

映画が始まって、言葉は全く分からないけど、
容易に内容は分かる。
普通に見てる私の脇で、にーちゃん、大喜び。
笑い転げたり、
首長女が出てきたら、びっくりして声をあげたり。
しかも、びっくりしすぎて、途中、トイレに行ってみたり。
私の中では、ヤツの行動のほうが、よっぽどドラマ。
ヒャッホー、みたいな声をあげてたんで。

終わったら、私以上に満足したらしく、
(私もまあまあ面白かったけど)かなりヤツ喜んでいた。
こっちまで、うれしくなって、
最後の夜なんで、一緒にご飯を食べに行った。
それまでは、私がご飯を食べてるときは、
一人で待っているのが、ヤツ流らしく、
何度誘っても、お客とバイタクは、一緒に卓を囲んじゃいけない、
みたいなことを言ってたので、
最後の日だから、と言って、
しかも、普通の地元の人が食べる店で食べることで、了承。
たぶん、二人で食べて、ビールを飲んで、4ドルぐらい。

聞いたら、私がゴミ山の子どもに、くつをあげてたのを見て、
この人に、お金を使わせちゃいけない、と思ったらしい。

その日は、ビールを飲んで、普通に帰宅。
次の日に、空港まではちょっと早めに行こう、と言い出した。
カンボジアの空港なんて、40分ぐらい前に着けばよくて、
街中から、30分ぐらいしかかからないのに、
なぜか、街中からの出発を3時間前にしたい、と言っていた。
もう、だいぶ気心も知れていたので、申し出にしたがった。

にーちゃんが連れて行ってくれたのは、昼の置屋街だった。
夜だと、危ないので、昼に連れてきたと言う。
でも、昼でも、化粧をして、胸が見えそうなキャミソールを着て、
手招きをしている。
当時も今と変わらず、大半が5000R(1,25$)マッサージ屋だった。
マッサージ屋とゲストハウスがいい感じで、調和。
マッサージ屋5軒ぐらいに対して、ゲストハウスが1軒ぐらい。
たぶん、夜見ると、ちょうどいいんだろうけど、
昼に見ると、かなりのバカ殿メイク。
にーちゃんが言うには、2キロぐらい、マッサージ道路が続くと。
でも、私が思うには、1キロぐらいかな。

そして、ヤツ曰く、ゴミ山、スラム街を見た私には、
女として、置屋街を見てほしかったと。
ゴミ山やスラム街は、多くのNGOが入っているけど、
置屋街は、NGOが入って、女の子を救おうとしても、
結局、女の子は仕事がなく、また同じ仕事に帰っていく。

何かをしてあげる力はないだろうけど、
知っていてくれれば、何かにつながると。

それで、一回りして、コーヒーを飲んで、空港へ。
最初に1日5$契約をしていて、4日半で、22,3ドルだったが、
ゴミ山に行くときに、マスクを買ってくれたり、
ちょこちょこ飲み物を買ってくれてたりしたので、
(たいした金額ではないけど)
1日7$で払うと、こんなに要らないと言って、お金を返してきた。
あまりに律儀な野郎だったので、
私のふところは気にするな、
ただ、いつか、私はここに戻ってくるような気がするので、
もし、来たときには、超過分でご飯をおごってくれ、といった。

追加 
その1年後。
実際にプノンペンで働くことになった。
勤め始めて、最初の1ヶ月で1週間ぐらい、夏休みがあったので、
ラオスに行った。
そして、プノンペンに帰ってきたとき、
空港で、偶然、ヤツに会った。
前の約束をしっかり覚えていて、
学校の寮までのバイタク代はただ、ごはんもおごってくれた。

それからも、約1年半、いろいろお世話になって、
空港に誰かを迎えに行ったり、見送りに行ったりするときは、
大体ヤツにお願いしていた。

映画の話じゃない?
まあ、大事な友達の話っていうことで、許してください。

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コメント
映画のお話
まるで映画のようでした。日曜の朝からとても素敵な話を読ませていただき、ありがとうございました。これでますます尊敬度が上がりました。
【2007/07/22 08:05】 NAME[やまとん] WEBLINK[] EDIT[]
いえいえ。
やまとんさん、私のこと、勘違いしてまっせ。
普通のねーちゃんですよ、ちょっと冒険心が強いだけで。
尊敬されるような身分ではないので、
今までどおりの妹分か、近所のおねーちゃんぐらいの立場でお願いします。
【2007/07/22 22:35】


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