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カンボジアでボランティア

カンボジアでフリースクールをやってます。 スタッフと私の奮闘記です。

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公立学校


↑ 6時半からの日本語のクラス。
 授業が終わると、7時半なので、
 私としては、暗い道を帰るのは、大丈夫かな、
 なんて、心配しているんですが、
 ボランティアの人と遊んで、
 8時過ぎまで、センターにいることも、しばしば。

9月に、フリースクールに来て、
「カンボジアの教育」というテーマで、
卒論を書いていた大学生の方から、
昨日、「卒論ができました。」とメールをいただいた。

丁寧に、卒論も添付してくださって、
メールをあけて、すぐに全部読んでしまった。
そこで、私が知らない、
いろいろなカンボジア教育事情を学んだ。

以前にも書いたが、
カンボジアの教師の給料は安い。

前に教えていた学生の話では、

高校や大学のテストの度に、
1、学生からお金を取る、
  お金を払わなかったら、試験を受けさせてもらえない。
2、試験に不合格でも、お金を払えば、合格。

私立大学になると、ある程度、お金を払えば、合格できる。
 (※高校卒業後、試験はあり、
   それに合格しないと、大学には入学できないが)

なんていう話は、よく聞いていて、
ある程度、カンボジアの常識。

また、副業として、
うちで塾を開いている、教師も多々。
そこで、授業料を取るのも、
普通の学校を休んで、
そこの学生を連れて行って、
その塾で教えて、儲けているのも。
まあ、みんな知っていること。

ちょっと、話は飛ぶが、
我々のフリースクールでは、
公立の学校に通っていない子も、何人かいる。

設立当初に聞いていたのは、
1、制服や文房具、教科書が買えない。
2、ゴミ山でゴミを拾っているので、
  学校に通う時間がない。
  (朝昼が、ゴミ収集車がゴミを廃棄していく時間なので)
3、親が、学校に通わせる必要性を感じていない。
  (でも、フリースクールは、一応、友達ができるし、
   託児所がわりに使える、という考え。)
だったので、
ずっと、そんな感じだ、と思っていた。

しかし、彼女の卒論で、分かった事実。

小学校の先生が
1日1000R(1$=4000R)ずつ徴収している、ということ。
(決して、全部じゃないし、
教師によって、金額にもずれがあるとは、思うが。)

1000Rと言うと、
ざーっと、書いてみよう。

1、具をはさんだフランスパンが買える。
2、おかゆが食べられる。
3、豚肉のせご飯が食べられる。
4、ノートが買える。
5、コカコーラが1500~2000Rぐらい。
6、パイナップル1/4が500R。
7、さとうきびジュースが300~500R。

ちなみに、ゴミ山で子どもが
朝から晩まで、ゴミを拾って、3500Rぐらい。

1ヶ月にしたら、5~6$だけど、
親が教育の重要性を感じていなかったり、
本当に金銭面で厳しかったりしたら、
学校に行かせなくなるのも、もっともな話。

無料で教育を受ける権利が、
機能していないのだ。

高校・大学では、常識なので、
まあ、中学はあるだろうとは思ってたけど、
小学校まで。
しかも、テストの時だけじゃなく、毎日とは。

子どもには、平等にチャンスを与えてほしいものだ。


本当に、その卒論を読んで、勉強になりました。




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コメント

1. これは・・・

先生がどうの親がどうのというか
国全体の問題でしょうか・・・
いや、世界の問題なんでしょうね。
いつも苦汁を飲まされるのは弱い
立場のニンゲンです。

それでもまだこの国は未来があるのかな。
日本のほうが救われない気がするのはなぜ
でしょう・・・
お金や教育があるのに意欲がない日本の
子供たちを見ると、そう感じてしまいます。
子供たち=未来ですから。

日本の子供

自分はあまりお受験とは関係ないところにいたので、
コメントしづらいのですが、
ものが溢れていることの便利さ、わずらわしさ。
ものがないことの不便さ、物の価値がよく分かる感。
どちらがいいのでしょう。
人間、贅沢にはすぐ慣れるけど、
貧乏には、なかなか慣れないって、言いますよね。
子供の為にいい未来を。
でも、実現するのは、なかなか大変ですね。
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